直腸肛門外来

直腸肛門外来

肛門が痛い・飛び出す・周囲から膿が出るなど、肛門およびその周辺の調子が悪い方、便通に異常を感じる方、肛門から出血がみられる方を対象に、大腸肛門病専門医が診察いたします。どうしても恥ずかしい気持ちから受診が遅れがちですが、直腸がん(直腸癌)などの重篤な病気が隠れている場合もあります。当院では、体に優しい低侵襲の治療法を実践しております。お早めのご受診をお勧めします。

対象疾患

肛門疾患

痔核、直腸脱、肛門周囲膿瘍、直腸がんなど

治療

ほとんどの痔疾患は便通の調整や薬物療法で改善しますので、いきなり手術を勧めることはあまり多くありません。外来にて肛門指診、肛門鏡や大腸内視鏡による検査をおこない、適切な治療法を選択します。脱出したまま戻らないか、戻してもまたすぐに飛び出す痔核(いぼ痔)、痔瘻、直腸脱を直すには一般的に手術が必要です。

痔核(いぼ痔)の治療法

当院では、通常の結紮(けっさつ)切除法の他、痛みの少ない治療法である痔核硬化療法ALTA(ジオン)注射療法をおこなっており、専門医が肛門の状態に応じて最適な方法を選択します。軽度な場合は外来でゴム輪結紮による簡易療法をおこなう場合があります。

結紮(けっさつ)切除法 最も標準的な手術療法で、手術室で部分麻酔をしておこないます。痔核に血液を送っている痔核動脈を縛ったうえで、痔核自体を切り取る方法です。
痔核硬化療法
ALTA(ジオン)注射療法
内痔核に硬化薬剤のALTA(ジオン)注を直接注射することで、痔に流れ込む血液の量を減らし、痔を硬くして癒着・固定させる方法です。

直腸脱の治療法

直腸脱は特に高齢女性に多い疾患で、肛門から直腸粘膜および直腸壁全層が脱出します。骨盤底が緩み、直腸の固定が悪い事が原因で、便秘や排便時のいきみが誘因になります。手術以外に治療法はありません。直腸脱について、詳しい治療方法などは下記をご覧ください。

直腸脱の診断と治療について詳しくはこちら

直腸肛門外来のご案内

診察日時:金曜日 9:00~11:30
診察場所:河北総合病院 本院中央外来
担当医師:梅谷 直亨
詳しい日時は外来担当医表の河北総合病院 本院 消化器外科欄をご覧ください。

 

  • 紹介状をお持ちでない方は、初診の保険外併用療養(選定療養)費として7,700円(税込)を別途お支払いいただきます。
  • 診察ご希望の方は、河北総合病院(本院)受付までお声かけください。
  • 直腸肛門疾患の診療は、専門外来だけでなく、通常の一般外科外来でもおこなっています。時間の都合がつかない方や、急ぎ受診を希望される方は、一般外科外来を受診してください。